内部と閉包の準備
内部と閉包とは何かをする前に必要なものを先に確認する。
以下では、を位相空間とし、をの部分集合とする。
また、をの点とする。
内点
に対しが存在しとなれば(つまりがの-近傍を含めば)、をの内点という。
触点
任意のに対しとなるをの触点という。
内部とは
の内点全体の集合をとし、これをの内部という。(※はとも書く。)
は、とも表せる。
閉包とは
の触点全体の集合をとし、これをの閉包という。
は、とも表せる。
内部と閉包の関係
となる。
ここで、とは次の①②が成立する。
①はに含まれる最大の開集合。が開集合であるための必要十分はとなることである。
②はを含む最小の閉集合。が閉集合であるための必要十分はとなることである。
②の証明は各位相参考書に任せる。
①の必要十分の簡単な証明としては、
はが開集合より。
は、を任意の開集合とすればの点は全ての内点になるので
よって、
であったので、両方の包含関係が言えたので、結果、等しい。
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