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【複素数の応用例】zの2乗の方程式の解の求め方(極形式)


ここでは、複素数の問題練習をします。
動画でも解説していますので、よければそちらも見て下さい。

【問題】
z^{2}=-1+\sqrt{3}i
の解を求めよう。

動画解説(YouTube

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解説

z^{2}=-1+\sqrt{3}i極形式で表すと次のようになります。

-1+\sqrt{3}i=2\left( \cos \dfrac{2}{3}\pi +i\sin \dfrac{2}{3}\pi \right)
※図を描けばわかる。

また、解の極形式z=r\left( \cos \theta +i\sin \theta \right)とすると、
z^{2}=r^{2}\left( \cos 2\theta +i\sin 2\theta \right)
となります。

よって、
2\left( \cos \dfrac{2}{3}\pi +i\sin \dfrac{2}{3}\pi \right)=r^{2}\left( \cos 2\theta +i\sin 2\theta \right)
であるので、両辺を比較して、
r^{2}=2,2\theta =\dfrac{2}{3}\pi +2n\pi
ただし、n=0,\pm 1,\pm 2,\ldots

すなわち、
r=\sqrt{2},\theta =\dfrac{\pi }{3}+n\pi,(n=0,\pm 1,\pm 2,\ldots)
(\because r >0)

0\leq \theta <2\piではn=0,1を考えればよいので、

n=0のとき、
z=\sqrt{2}\left( \cos \dfrac{\pi }{3}+i\sin \dfrac{\pi }{3}\right) =\dfrac{\sqrt{2}+\sqrt{6}i}{2}

n=1のとき、
z=\sqrt{2}\left( \cos \dfrac{4}{3}\pi +i\sin \dfrac{4}{3}\pi \right) =-\dfrac{\sqrt{2}+\sqrt{6}i}{2}

よって、求める解は
z=\pm \dfrac{\sqrt{2}+\sqrt{6}i}{2}
である。

紹介

高校数学レベルから大学数学を楽しむことができます。
詳しくは下のまとめ記事にて。
dodgson.hatenablog.com

おわりに&おすすめ

最後に、大学数学のおすすめ参考書まとめの記事を紹介します。
当サイトで人気記事となっていますので、よければ読んでみてください。

≫線形代数(初心者向け)
≫線形代数(上級者向け)
≫集合位相
≫複素関数
≫微分方程式
≫関数解析
≫洋書(初心者向け)
≫洋書(上級者向け)
≫LaTeX効率化・おすすめ本

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