ここでは、確率論の確率空間について見ていきます。
測度論の知識があったほうがよいですが、今回はなくとも理解はできるはずです。
確率空間とは?
を標本空間(全事象とも)、を事象の全体、を可測空間とします。
また、を上の関数とします。
このとき、
①:に対し、
②:
③:が排反、すなわちならばであるならば、
※③をσ加法性と呼びます。
上の3条件を満たすならば、を確率測度、あるいは単に確率と呼びます。
そして、上のの組、を確率空間と呼びます。
次は実際の例で見てみましょう。
サイコロの場合
仮に2回投げたとします。
このとき、
となります。
コインの場合
コインの場合も見てみましょう。
2回同じように投げたとき、確率空間はどうなるでしょうか?
答えは下のとおりです。
ちなみに、3回の場合だとのようにすればOKです。
メモ:問で『サイコロを3回投げたときの確率空間を作れ』と聞かれると、
一瞬焦ってしまいそうですが、落ち着いて考えれば意外と簡単なわけですね。
おわりに&おすすめ
最後に、大学数学のおすすめ参考書まとめの記事を紹介します。
当サイトで人気記事となっていますので、よければ読んでみてください。
≫線形代数(初心者向け)
≫線形代数(上級者向け)
≫集合位相
≫複素関数
≫微分方程式
≫関数解析
≫洋書(初心者向け)
≫洋書(上級者向け)
≫LaTeX効率化・おすすめ本