今回から始めて線形代数を学ぶ方向けに”行列を主とした”解説記事を書いていきます。
※ジョルダン標準形までを予定しています。
動画でも解説しますので、よければそちらも見てください。
行列とは
まずは行列についてそれぞれの呼び方を確認する。
上のサムネにもあるが、自然数について縦に個、横に個、計個のを並べたものを下のように表す。
これを型行列という。略して、行列と呼ぶことが多い。
例を挙げると、
は行列であり、
は行列である。
また、となるとき、つまり行列であるとき、
次正方行列、または単に正方行列と呼ぶことを覚えておこう。
行列の成分
について、個、それぞれ一つ一つを行列の成分という。
特に、を成分と呼ぶ。
また、となる成分、つまり、を対角成分というので覚えておこう。
※後に、対角行列や上三角行列で使うことになる。
行列が等しいとは
上の復習として『行列が等しい』とはどのようなことを指すのか見てみよう。
:
行列が与えられたとき、共に行列で、
成分を比較したとき、となるならば、この2つの行列は等しいという。
単にとしてもよい。
列ベクトル&行ベクトルとは
最後に、列ベクトルと行ベクトルについて確認しよう。
:
行ベクトルとは横に1列だけ成分を並べた行列のことをいう。
例えば、行列の行目において、
となるものを項の行ベクトルという。
または単に行ベクトルと呼ぶ。
列ベクトルとは縦に1列だけ成分を並べた行列のことをいう。
例えば、行列の行目において、
となるものを項の列ベクトルという。
または単に列ベクトルと呼ぶ。
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おわりに&おすすめ
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