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【線形代数】複素共役行列と随伴行列の性質【例題付き】

はじめに

ここでは複素共役行列と随伴行列の性質を見ていきます。
複素共役は何たるかは既知として進めます。
スマホから見ている場合は、長い数式は横にスライドして見ることができます。

例題(複素共役した行列は?)

先に簡単な例題から入る。
行列Aに対して、その複素共役\overline{A}と表す。

A=\begin{pmatrix} 1+i & 3-i \\ 2 & 4+i \end{pmatrix}
このような行列があったとき、\overline{A}はどうなるだろうか?

簡単なので特に説明はないが、解は以下のとおり。

A=\begin{pmatrix} 1-i & 3+i \\ 2 & 4-i \end{pmatrix}

不安なら確認として、B=\begin{pmatrix} -1 & -2-i \\ -3 & 4+i \end{pmatrix}があったとき、
A+Bや、A^{T}+\overline{B}i\left( \overline{A}-B\right)などを計算してみよう。

複素共役行列として使うもの

A,Bは複素行列、\lambdaスカラーとしたとき次が成立。

\left( \overline{A+B}\right) =\overline{A}+\overline{B}

\left(\overline{ \lambda A}\right) =\overline{\lambda } \ \overline{A}

\overline{AB}=\overline{A}\ \overline{B}

\overline{\overline{A}}=A

これら4つはよく使う。
線形代数の本なら大体載っているので各自で確認。
転置と違ってそのままなので特に面白みはない。

随伴行列

複素行列Aに対し、次のA^{\ast }を(Aの)随伴行列という。
A^{\ast }=\overline{A}^{T}
※転置し、複素共役している。

随伴行列として使うもの

転置であることに気を付ければそこまでだが、
確認のため、よく使うものを4つ挙げておく。

\left( A+B\right) ^{\ast }=A^{\ast }+B^{\ast }

\left( \overline{\lambda A}\right) ^{\ast }=\overline{\lambda }A^{\ast }

\left( AB\right) ^{\ast }=B^{\ast }A^{\ast }
これと次は転置によるもの。

\left( A^{\ast }\right) ^{\ast }=A

例題(随伴行列)

確認用として例題を用意した。
しかしながら単に和や積などはできると思うので、
ここでは次回以降の記事で扱う、エルミート行列を使ってみる。

簡単な確認として、エルミート行列とは
A^{\ast }=Aを満たす行列Aのことである。

そこで、AA^{\ast }はエルミート行列か?
問と解答はエルミート行列の記事で再掲するが、おそらくすぐにできると思う。

続く(→線形代数の記事)
上の問いの解答のリンクは、この記事の下の『おすすめ記事』に載せています。
あわせて見てください。

線形代数参考書

初学者向け⇩
dodgson.hatenablog.com

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数学記事まとめです。ここで勉強できます。
この記事の続きの記事のリンクもここ。
dodgson.hatenablog.com
例題の解⇩
dodgson.hatenablog.com