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【ε-δ論法】これで解決!極限の一意性の証明(複素関数版)


はじめに

この記事では極限の一意性を確認、練習(証明)します。

 複素関数のおすすめ記事です↓ 見てね!!

dodgson.hatenablog.com

証明する前に

※数列版、極限の一意性は別記事で証明しています。

以下のリンクからどうぞ。

dodgson.hatenablog.com

 

さてここからは本題のε-δ論法で証明していきます。

複素関数でやってますが、状況に応じて実数\mathbb{R}におきかえてもらっていいです。

 

ε-δ論法で極限の一意性の証明をしよう

極限が2つ存在するとし、w\neq w'とする。すなわち、

\displaystyle\lim _{z \rightarrow z^{\prime}} f(z)=w, \lim _{z \rightarrow z^{\prime}} f(z)=w^{\prime}

 であるとする。

このとき、任意の\varepsilon{>}0に対し、

\delta_{1}, \delta_{2}{>}0が存在して、

\begin{array}{l} 0{<}\left|z-z^{\prime}\right|{<}\delta_{1} \Rightarrow|f(z)-w|{<}\varepsilon_{1} \\ 0{<}\left|z-z^{\prime}\right|{<}\delta_{2} \Rightarrow\left|f(z)-w^{\prime}\right|{<}\varepsilon_{1} \end{array}

である。

ここで、\delta=\min \left(\delta_{1}, \delta_{2}\right)とおき、

\varepsilon_{1}=\frac{\left|w-w^{\prime}\right|}{2}{>0}とすると( \because w\neq w')


\begin{aligned} 次のとおり。0{<}\left|z-z^{\prime}\right|{<}\delta \Rightarrow\left|w-w^{\prime}\right| &=\left|(f(z)-w)-\left(f(z)-w^{\prime}\right)\right| \\ &\leq|f(z)-w|+\left|f(z)-w^{\prime}\right| \\ &{<}2 \varepsilon_{1} \\ &=\left|w-w^{\prime}\right| \end{aligned}

\left|w-w^{\prime}\right|<\left|w-w^{\prime}\right|となって矛盾。

よってw=w^{\prime}で、極限はただ一つである。

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まとめ

参考にした本では、εkεとして別の方法(矛盾を使わない)で証明していた。
ただ、個人的には矛盾を使うのが何かと楽に感じる。
これについてどうするかは人それぞれ。

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