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【ε-N論法①】極限の一意性の証明 ~数列とその極限~

はじめに

ここでは【ε-N論法】極限の一意性の証明をします。

証明したいもの《極限の一意性》

では早速証明を始めよう。

スマホから見ている人は横スクロールしながら読み進めていってほしい。

 

・数列{a_n}が収束すれば、その極限は一つである。《極限の一意性》

証明:

α \neq βとする。極限が一つでないとき、

\displaystyle\lim_{n \to\infty} a_n = α,\displaystyle\lim_{n \to\infty} a_n = β

となる(極限が二つあるとする)

 

\displaystyle\lim_{n \to\infty} a_n = αより、

\forall ε>0  \exists  N_1(ε) ∈ \mathbb{N}  \exists  n ∈ \mathbb{N} [n≧N_1(ε)⇒|a_n - α|<ε]

\displaystyle\lim_{n \to\infty} a_n =β より、

\forall ε>0  \exists  N_2(ε) ∈ \mathbb{N}  \exists  n ∈ \mathbb{N} [n≧N_2(ε)⇒|a_n -β |<ε]

が成り立つ。

 

ε=\frac{|α-β|}{2}とする。(εは任意より)

ここでN(ε)=\max\{N_1(ε),N_2(ε)\}とおくと、

n≧N(ε)⇒|a_n - α|<\frac{|α-β|}{2},|a_n -β |<\frac{|α-β|}{2}が得られる。

 

これより、

|α-β|≦|α - a_n| + |a_n -β | <\frac{|α-β|}{2} + \frac{|α-β|}{2} = |α-β|

|α-β|< |α-β|は矛盾より、α=β

 

よって示せた。(極限は一つである)

 

 

以上、終わり。

続きの記事で『はさみうちの原理』の証明もしているのでそちらもどうぞ。

関連記事(この記事の一番下)に載せています。

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