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【複素関数】双曲線関数(余弦,正弦)と逆関数&微分について

ここでは複素関数での『双曲線関数余弦,正弦)と逆関数微分について』を確認します。
逆関数はそれぞれ逆双曲余弦関数、逆双曲正弦関数とも。

双曲余弦関数と双曲正弦関数

双曲余弦関数は
\cosh z=\dfrac{e^{z}+e^{-z}}{2}
です。

双曲正弦関数は、
\sinh z=\dfrac{e^{z}-e^{-z}}{2}
です。

あとで問題で確認しますが、微分すると入れ替わります。

逆関数(逆双曲余弦関数,逆双曲正弦関数)

逆関数をそれぞれ求めてみましょう。

ここでは逆双曲余弦関数を解きますが、逆双曲正弦関数は問題とします。

まず、
\cosh z=\dfrac{e^{z}+e^{-z}}{2}なので、
これをtとおきます。

すると、
\left( e^{z}\right) ^{2}-2te^{z}+1=0であることがわかりますので、
zについて解くと、

z=\log \left( t+\sqrt{t^{2}-1}\right)となります。


よって、求める解(逆双曲余弦関数)は
\cosh ^{-1}z=\log \left( t+\sqrt{t^{2}-1}\right)です。

問題

逆双曲正弦関数を求めてみましょう。

やり方は上と同じです。

双曲正弦関数は、
\sinh z=\dfrac{e^{z}-e^{-z}}{2}
ですので、
解(逆双曲正弦関数)は、
\sinh ^{-1}z=\log \left( t+\sqrt{t^{2}+1}\right)
となります。

微分すると?

双曲線関数微分すると入れ替わります。
つまり、
\dfrac{d}{dz}\cosh z=\sinh z,\dfrac{d}{dz}\sinh z=\cosh z
となるわけですね。
簡単。

おわりに&おすすめ

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