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【関数解析|問題】ノルムが凸関数になることの証明

ここではノルムが凸関数(convex function)になることの証明をします。
凸関数がわかれば、そこまでの問題でしょう。

凸関数とは

まずは確認しましょう。

実数値関数hが、任意のf,g\in SSは凸関数の部分集合)と、
0\leq t\leq 1を満たすtに対し、
h\left( tf+\left( 1-t\right) g\right) \leq th\left( f\right) +\left( 1-t\right) h\left( t\right)
を満たすとき、このhを凸関数という。
でしたね。

ここで、f\neq gとして、等号が成立しないとき、『狭義』凸関数となります。
おまけ程度に。

証明のポイント

先に証明に移る前に考えてみましょう。
上の定義に従えば、hをどうするか、ですね。

この下ですぐに証明します(解)。

証明

0\leq t\leq 1とする。

hをノルムと考えて、
\left\| tf+\left( 1-t\right) g\right\| \leq t\left\| f\right\| +\left( 1-t\right) \left\| g\right\|
であることがわかります。

これは、確かにノルムの条件を満たしつつ、凸関数になっています。
よって示せた。

簡単ですね、そのままですから。

おわりに

他にも関数解析の問題を記事にしていきます。
練習用でも復習用でも使ってください。
現在準備中なので、記事はそこまで多くないのでブクマしてお待ちください。

数学記事まとめ(ブクマにおすすめ)
dodgson.hatenablog.com

関数解析おすすめ参考書まとめ
dodgson.hatenablog.com