~全確率の定理と証明~
はじめに
この記事では『全確率の定理と証明』を確認します。
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★この記事について(数学記事のQ&A - ドジソンの本棚)
◎できれば記事の最後まで読んでくれると助かります。
おさらい
前回の記事で条件付確率について確認した。
今回はそれを既知として進めるので、前回の記事がまだの人はそちらから見ることを勧める。
参考文献について
全確率の定理とは
について、
で、とし、
とする。
は標本空間。
下の記事で軽く説明しているので何のことかわからなかったら、確認しておこう。
≫事象の確認(和事象,交事象,差事象,余事象,排反事象)【高校大学数学・確率統計】 - ドジソンの本棚
このとき任意の事象に対して、
次が成立する。
※スマホの方は横にスクロール→
これは次の記事で扱うベイズの定理でまた使用する。
ここでは飽くまで定理の使用だけを想定して簡単に略して記したが、詳しくは参考文献にも載ってあったのでそちらで確認するのもよいでしょう。
次は、これを証明する。
証明
で、なので(①)、
との共通部分はまた空である。
また、 より
で、これは雑に説明すると事象BがΩに含まれることから。
なので、Bは
ここで確率のよりはにできるので(①より)、
あとは前回使った条件付確率の一般化乗法公式より
となる。
以上、おわり。
次はこれを使ってベイズの定理に進む。
次回予告
ベイズの定理やります。
証明もします。
ぶっちゃけ全確率やるくらいなら
ベイズだけでいいのでは?
と言われるかもですがね。
形としては全確率と条件付確率を使うだけです。
次の記事: