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簡単!極限の計算『lim[x→0⁺]x^sin xは?』【対数変換と微分】

はじめに

今回扱う極限は以下の通りです。

\displaystyle \lim_{x \to 0^+} x^{\sin x}

この極限は、不定形 0^0 型 に属し、通常の代入では評価できません。
適切な変形(対数変換)と極限評価によって値を求めていきます。

 

極限の形と不定形の確認

x \to 0^+ のとき、x \to 0 かつ \sin x \to 0 なので、

x^{\sin x} \to 0^0

これは典型的な不定形です。したがって、対数を使った変形が必要になります。

 

対数変換による準備

まず、対象の関数を y = x^{\sin x} とおき、両辺の自然対数を取ります:

\ln y = \sin x \cdot \ln x

したがって、極限は次のように書き換えられます:

\displaystyle \lim_{x \to 0^+} x^{\sin x} = \lim_{x \to 0^+} e^{\sin x \cdot \ln x}

あとは、\displaystyle \lim_{x \to 0^+} \sin x \cdot \ln x の極限を求めることで、元の極限の値が得られます。

 

極限 \sin x \cdot \ln x の評価

\sin x \sim x(x → 0 のときの近似)を使うことで、

\sin x \cdot \ln x \sim x \cdot \ln x

よって、次の極限と同値になります:

\displaystyle \lim_{x \to 0^+} x \cdot \ln x

この極限は、不定形 0 \cdot (-\infty) なので、ロピタルの定理を適用するため、分数形に変形します:

\displaystyle \lim_{x \to 0^+} \frac{\ln x}{1/x}

分子・分母ともに無限大の形になるため、ロピタルの定理が使えます:

\displaystyle = \lim_{x \to 0^+} \frac{1/x}{-1/x^2} = \lim_{x \to 0^+} -x = 0

したがって、

\displaystyle \lim_{x \to 0^+} \sin x \cdot \ln x = 0

最終結果の導出

以上から、

\displaystyle \lim_{x \to 0^+} x^{\sin x} = \lim_{x \to 0^+} e^{\sin x \cdot \ln x} = e^0 = 1

結論

\boxed{\displaystyle \lim_{x \to 0^+} x^{\sin x} = 1}

補足:より一般的な形式

このような形の極限評価では、以下の形式を参考にすることが多いです:

\displaystyle \lim_{x \to a^+} f(x)^{g(x)} = \exp\left( \lim_{x \to a^+} g(x) \cdot \ln f(x) \right)

この変形は、不定形 0^0型, ∞^0型, 1^∞型 などに対して広く使える重要な手法です。

まとめ

以下、この記事のまとめです。

  • 問題の極限は 0^0 型の不定形である。
  • 対数変換により指数部の極限を評価する。
  • \sin x \sim x を使って簡略化。
  • ロピタルの定理により極限を求めた。
  • 最終的な極限値は 1。

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