ドジソンの本棚

上の『大学数学』から数学記事検索が簡単にできます

ドジソンの本棚

本サイトはプロモーションを含みます

【確率論】確率の性質【劣加法性】証明付き


ここでは、確率の劣加法性について確認し、証明をします。
動画でも解説しますので、よければそちらも見てください。

確率の劣加法性

事象の列A_{1},A_{2},\ldotsに対し、次が成立する。
\displaystyle P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}A_{n}\right) \leq \sum ^{\infty }_{n=1}P\left( A_{n}\right)

これを確率の劣加法性という。

ポイント

事象の列A_{1},A_{2},\ldotsに対し、
互いに排反ならば、次が成立する。

\displaystyle P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}A_{n}\right) = \sum ^{\infty }_{n=1}P\left( A_{n}\right)

※σ加法性という。

動画で解説(YouTube

youtu.be

※よければチャンネル登録お願いします。

チャンネルはこちら

証明

スマホの方:数式は横にスライドして見れます。
《証明》
互いに排反となるような事象の列を下のように作る。

B_{1}=A_{1},B_{2}=A_{2}-A_{1},B_{3}=A_{3}-\left( A_{1}\cup A_{2}\right) ,\ldots

このとき、
B_{n}\subset A_{n}なので、確率の単調性より(≫前回確認した)、
P\left( B_{n}\right) \leq P\left( A_{n}\right)である。

また、\displaystyle\bigcup ^{\infty }_{n=1}A_{n}=\bigcup ^{\infty }_{n=1}B_{n}である。

よって、

\displaystyle P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}A_{n}\right) =P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}B_{n}\right) =\sum ^{\infty }_{n=1}P\left( B_{n}\right) \leq \sum ^{\infty }_{n=1}P\left( A_{n}\right)

です。証明終わり。
動画ではもう少し詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。

次→
dodgson.hatenablog.com

おわりに&おすすめ

最後に、大学数学のおすすめ参考書まとめの記事を紹介します。
当サイトで人気記事となっていますので、よければ読んでみてください。

≫線形代数(初心者向け)
≫線形代数(上級者向け)
≫集合位相
≫複素関数
≫微分方程式
≫関数解析
≫洋書(初心者向け)
≫洋書(上級者向け)
≫LaTeX効率化・おすすめ本

『大学数学記事まとめ』は下から!
dodgson.hatenablog.com