ドジソンの本棚

上の『大学数学』から数学記事検索が簡単にできます

ドジソンの本棚

本サイトはプロモーションを含みます

【複素関数】iのi乗の計算(証明)をわかりやすく解説『i^i』


ここでは、i^i(iのi乗)を計算します。
始めからいきなり答えを見るのではなく、ステップで区切りながら見ていきます。
確認用などにお使いください。

ステップ1

i^{i}=e^{i\log i}であることは問題ないはずです。
ちなみに、これが答えではありません。
次は、この『\log i』を計算しましょう。

ステップ2

\log z=\log \left| z\right| +i\arg zですね。
なので、
\log i=\log \left| i\right| +i\arg i
となります。

ステップ3

上の\log \left| i\right|は、0です。
i\arg iは、
\begin{aligned}i\arg i=i\left( i\left( \dfrac{\pi }{2}+2n\pi \right) \right) \\ =-\left( \dfrac{\pi }{2}+2n\pi \right) \end{aligned}
となりますね。

ここのところはややこしいですが、図を描いてみればわかるはずです。

(PR)Amazonギフト券1000円分をECナビでプレゼント中!
詳しくは≫こちらの解説記事を見てね!

ステップ4

まとめて、


\begin{aligned}i^{i}=e^{i\log i}=e^{i\left( \log \left| i\right| +i\arg i\right) } =e^{i\left( i\left( \frac{\pi }{2}+2n\pi \right) \right) }=e^{-\left( \frac{\pi }{2}+2n\pi \right) }\end{aligned}

となります。
これが答えです。

まとめ

できるならば、いきなりステップ4から入ってもよいでしょう。
iのi乗についてはここまでですが、もしよろしければ下記事も見てください。
おすすめの複素関数の本を紹介しています。
dodgson.hatenablog.com