ドジソンの本棚

上の『大学数学』から数学記事検索が簡単にできます

ドジソンの本棚

本サイトはプロモーションを含みます

可算の濃度(アレフゼロ)が最小の無限濃度となることの証明

はじめに

ここでは『可算の濃度(アレフゼロ)が最小の無限濃度となることの証明』をします。
参考文献は、森田 茂之『集合と位相空間』,朝倉書店 (2002/6/10)です。

≫数学記事まとめはこちら

証明

『可算の濃度(アレフゼロ)が最小の無限濃度となる』
これを表すと
任意の無限濃度をnとして、\aleph_{0}\leq nが成立することである。
なので、この無限濃度をもつ集合をXとし、
\aleph_{0}\leq \left| X\right| を示せばよい。

まず、任意の有限部分集合A\subset Xに対し、
A^{c}\neq \phi である。
Xの有限部分集合の全体で、べき集合の部分集合をFとすれば、
A\in Fに対し、A^{c}\neq \emptyset である。

ここで選択公理を使い、選択関数f:F\rightarrow \displaystyle \bigcup_{A\in F} A^{c}が存在する。
あとは上の関数を元に、
Xの部分集合①\left\{ x_{1},x_{2},\ldots \right\}に対して、
x_{1}=f\left( \phi \right) ,x_{2}=f\left( \left\{ x_{1}\right\} \right) ,x_{3}=f\left( \left\{ x_{1},x_{2}\right\} \right) ・・・
とすれば、①は可算(つまり、\aleph_{0})。
よって単射なものが作れる。
すると濃度の大小関係として\aleph_{0}\leq \left| X\right| が求まる。

おわり。


お願い

もしお時間がありましたら下のサイト説明(PDF)も見てください。お願いします!!!!

drive.google.com

おすすめ記事

数学記事まとめ⇩
dodgson.hatenablog.com