はじめに
この記事ではケーリー・ハミルトンの定理を例題を使って確認、練習します。
2021/05追記:最新版、ケーリー・ハミルトンの定理の記事を書きました。
先に下の記事から見てください。
即解決!ケーリー・ハミルトンの定理を例題で確認しよう
◎ケーリー・ハミルトンの定理とは?
n次正方行列Aの固有多項式をとすると、
となるもの。
※二次の場合の性質
これについて、
・・・①
固有多項式は
これより、が①の形になることがわかる。
つまり、を求めるなら
より
ならば
ちなみに、
ケーリーハミルトンの定理を使う機会はあまりないと思いますが、一応上で理解できたと思います。
便利と言えば便利ですが、過去に使った記憶があまりないっていう……
とはいえ院試の問題やってたらたまに見かけるので、形としてこの機会に再確認したわけです。
せっかくなのでもう少し練習した物を下で載せます。
ケーリー・ハミルトンの定理の練習その2
問:
とするとき、
これを求めよう。
解:
の固有多項式は
ここで
とおくと
である。
ケーリー・ハミルトンの定理より
なので
である。
よって、
おわり。
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