ドジソンの本棚

上の『大学数学』から数学記事検索が簡単にできます

ドジソンの本棚

本サイトはプロモーションを含みます

【微分方程式500問】9,未定係数法と特解(指数関数|e)

f:id:Dodgson:20220322094201p:plain

◇◆◇

今回も未定係数法と特解についてやっていきます。
多項式、sin、cos、指数関数eでそれぞれ分けてします。
前々回の記事⇩
dodgson.hatenablog.com


※前々回までの記事(全部)はここから見れます⇩
即解決!大学数学まとめ【院試まで使える】 - ドジソンの本棚

★おすすめ記事★
dodgson.hatenablog.com

特解と未定係数法

※詳しくは前回の記事で。
dodgson.hatenablog.com

指数関数e

y'+3y=e^{2t}について一般解を求めます。

まずは解解を知りたいので、
y=\alpha e^{2t}と置いてやります。と置いてやります。
このとき、y'=2\alpha e^{2t}であるので
これを上の式に代入し、
2\alpha e^{2t}+3\alpha e^{2t}=e^{2t}
より、
5\alpha =1
とわかりますので、これを解いて、
\alpha =\frac{1}{5}です。

よって特解はy=\dfrac{e^{2t}}{5}です。

したがって一般解は、
y=\dfrac{e^{2t}}{5}+ce^{-3t}と求まります。

※上のやり方が通用しない例

次にy'-2y=e^{2t}について一般解を求めます。

まずは解解を知りたいので、
y=\alpha e^{2t}と置いてやります。
このとき、y'=2\alpha e^{2t}であるので
これを上の式に代入し、
2\alpha e^{2t}-2\alpha e^{2t}=e^{2t}
より、特解を求めることができません。
「……え?」となるところですが、これは特殊は場合でして、
y'-ay=be^{at}となるときは、別のyを用意する必要があります。

この場合は、
y=bte^{at}とするのが正解です。
ここではy=bte^{2t}ですね。
このとき、y'=be^{2t}+2bte^{2t}であるので
これを再度上の式に代入し、
be^{2t}+2bte^{2t}-2bte^{2t}=e^{2t}
より、b=1です。

よって特解はy=te^{2t}です。

したがって一般解は、
y=te^{2t}+ce^{2t}と求まります。

① y'+\frac{1}{2}y=e^{t}

② y'+y=e^{-2t}

③ y'-4y=2e^{4t}

④ y'+3y=-e^{-3t}

① y=\frac{2e^{t}}{3}+ce^{-\frac{t}{2}}

② y=-e^{2t}+ce^{-t}

③ y=2te^{4t}+ce^{4t}

④ y=-te^{-3t}+ce^{-3t}

おわりに&次の記事に進む

今回も6問終了、( ..)φメモメモ。

次の記事⇩
dodgson.hatenablog.com

おすすめ記事⇩

数学記事まとめです⇩
dodgson.hatenablog.com

一度は読んでおきたい、おすすめ記事⇩
dodgson.hatenablog.com