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【微分方程式500問】2,初期値問題《定数係数一階線形常微分方程式》(問題付き)

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前回の記事の続きです⇩
dodgson.hatenablog.com
今回は初期値問題をやっていきます。

★おすすめ記事★
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初期値問題

いや知ってるよといわれそうですが、
式が与えられて
y\left( 0\right) =1
このときの初期値問題を解こうっていうやつですね。

前回の一般解は
y=ce^{-at}
でしたけど、
初期値問題となると少し変わってきます。
0のときを考えるなら楽なのですが、そうでないときは困るはず。

なので、初期値問題の時の解を載せておきます。

y'+ay=0,y\left( \alpha \right) =\beta
のとき、
解は
y=\beta e^{-a\left( t-\alpha \right) }
です。

何故こうなるのかも説明しておくと。

一般解y=ce^{-at}で、これはe^{at}y=cです。
t=\alpha ,y=\betaとすると、e^{a\alpha }\beta =cです。※初期条件を満たす特解を使う
あとは一般解のcにねじ込めば、
e^{a\alpha }\beta e^{-at}=yで、
確かに解はy=\beta e^{-a\left( t-\alpha \right) }となることがわかります。

下で例題を一つ解いてみます。

例題

y'+ay=0,y\left( \alpha \right) =\betaで a=1,\alpha =0,\beta =1のとき

解:
y=e^{-t}
です。

当てはめるだけなので苦でないですね。
この調子であと5問解いてみましょう。

サクサク解いていきましょう。
目標としては、一問5秒以内にはできたいところ。

① y'+y=0,y\left( 0\right) =-1

② y'+2y=0,y\left( 0\right) =1

③ y'-3y=0,y\left( 1\right) =0

④ y'+4y=0,y\left( -2\right) =2

⑤ y'-7y=0,y\left( 3\right) =\frac{1}{2}

① y=-e^{-t}

② y=e^{-2t}

③ y=0

④ y=2e^{-4(t+2)}

⑤ y=\frac{1}{2}e^{7(t-3)}

おわりに&次の記事に進む

今回も6問終了、( ..)φメモメモ。
問題多いから間違いがないかチェックしないとね。

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