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【確率論】劣加法性とは?&証明付き

はじめに

ここでは確率の劣加法性の確認と証明をします。
(2022/11/30更新)

劣加法性とは?

P\left( \bigcup _{n}A_{n}\right) \leq \sum _{n}P\left( A_{n}\right)
です。

結構重要なので覚えておきましょう。
※できれば使えるように。

下で証明に移りますが、先に解いておくのがお勧めです。

証明

では証明をしていきましょう。
※簡単そうに見えて意外と難しいです。

まずはA_nから互いに素な列を作らねばなりません。
なので、B_n(⇩右にスライドして見る)

\begin{aligned}B_{1}=A_{1},B_{2}=A_{2}\backslash A_{1},B_{3}=A_{3}\backslash \left( A_{1}\cup A_{2}\right) \ldots \end{aligned}
とするとOKです。

よって、
P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}A_{n}\right) =P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}B_{n}\right)


したがって、(⇩右にスライドして見る)

\begin{aligned}P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}A_{n}\right) =P\left( \bigcup ^{\infty }_{n=1}B_{n}\right) \overset{①}=\sum ^{\infty }_{n=1}P\left( B_{n}\right) \overset{②}\leq \sum ^{\infty }_{n=1}P\left( A_{n}\right) \end{aligned}

①:σ加法性(詳しくは≫この本など)
②:B_{n}\subset A_{n}\Rightarrow P\left( B_{n}\right) \leq P\left( A_{n}\right)
より。

これで証明完了です。
記事下に数学記事まとめを載せておきます。

おわりに&おすすめ

最後に、大学数学のおすすめ参考書まとめの記事を紹介します。
当サイトで人気記事となっていますので、よければ読んでみてください。

≫線形代数(初心者向け)
≫線形代数(上級者向け)
≫集合位相
≫複素関数
≫微分方程式
≫関数解析
≫洋書(初心者向け)
≫洋書(上級者向け)
≫LaTeX効率化・おすすめ本

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